身体均整法と他の手技療法 | |
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身体均整法は、運動系の観点からオステオパシー、スポンデロテラピー、カイロプラクティック、経絡、整体の技術を体系化した技術です。身体の運動機能の捉え方にその特長があります。 局所から全体へ、身体の表層から深層へ、人間の身体運動を深く掘り下げることによって、それぞれの技術の長所と短所をうまく組み合わせ、あらたな技術へと高めることができるのです。 |
三原則の運動理論 | |
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動物のからだは、長い進化の道のりをへて、古い姿と新しい姿が共存しながら活動しています。 骨盤の形、筋肉の走行、腱や靱帯、血管や自律神経など、それぞれが、直立二足歩行のための独特な進化の痕跡を残しているのです。 身体のあらゆる関節には、動きを作り出す「駆動システム」、これを支える「支持システム」、それらを安定的に維持する「平衡システム」が備わっていますが、すべてが協調してはじめて円滑な身体運動が成り立ちます。 身体均整法では、それぞれを可動性、強弱性、平衡性と位置付け、身体の三大原則と捉えています。 |
運動特性から人類のバランスをとらえる | |
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人類の足は、チンパンジーやオランウータンのように指を自由に使うことができません。 また、馬や牛ののように強く蹴り出す力もありません。 しかし多数の小さな骨を硬く組みあわせることで、多様な荷重に対応できる柔軟性と全体重を二点でささる強度を両立させました。 これは、二本の手をつかって自由に活動するためにとても適した構造なのです。 |
三原則の視点で人類の身体が見える | |
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このような視点で身体を眺めると、筋肉の階層性や力の制御、関節の可動性と支持機能の独特なバランスが、人類の運動にどのようにかかわっているのかがわかってきます。 人それぞれの身体の歪みが、どのように生まれ、またどのような順序で整ってくるのか見えてきます。 ここに身体均整法のすぐれた基盤があるのです。 |